PENCIL DIVERSITY ペンシルダイバーシティ経営

ママ座談会〜出産を経て復帰しました!子育てと仕事の両立、その理想と現実〜

2019.08.22

ママ座談会〜出産を経て復帰しました!子育てと仕事の両立、その理想と現実〜

ペンシルでは、性別に関わらず親になっても長く働くことができる環境づくりを目的に、子育てを応援する制度「ペパポ(PEncil PArenting supPOrt)」を導入しています。

前回の座談会から1年半が経過し、「お帰りなさい」「無事に復帰してくれてありがとう」という声とともに、2回目のママ座談会がスタートしました。
(*インタビュー内容は取材当時のものです)

座談会メンバー

約1年前に第一子を出産しワーママになったばかりのママ3名と子育て中の先輩ママ2名が参加、前回と同じメンバーです。

参考:ママ座談会〜仕事と家庭の両立、ホントのトコロ〜(2018年6月14日)
https://www.pencil.co.jp/diversity/20180614_01/

 

座談会参加者

ママ座談会の様子

育休生活をエンジョイしつつも、早く復帰したかった理由は?

降梁
出産後は実家に3ヶ月くらい滞在し、慣れない育児をしながらいつか取得しようと考えていたマーケティング検定3級に挑戦し無事に合格しました。

当初からできれば早めに復帰したいと思っていましたが、4月入園の保育園は競争率が高いと聞いていたため、あせって申し込んだところ、すんなり入園許可がおり、出産からわずか5ヶ月足らずで復帰することになりました。
佐伯
産前は週3でマタニティスイミングに通って産休生活をゆったりエンジョイしていました。産後は実家暮らしを経て自宅に戻ったのですが、戻った途端にワンオペ育児がスタートし、これはまずいと思ってすぐ実家近くに引っ越しました(笑)

それでも実家が近いとはいえ主人も毎日帰宅が遅く、子どもと二人きりという慣れない生活はなかなかきつかったです。家にずっといると大人と話ができないことが辛く、早い時期から習いごとをはじめたり、子育てイベントや公民館などへ毎日のように出かけたりしていましたね。とにかく話のできる相手が欲しくてスーパーのおばちゃんと話しこんだり、そんな育休生活でした。そういう理由もあって早く仕事に復帰したいと思っていましたが、結果的には翌年4月に認可保育園に入るタイミングでの復帰となりました。

中園
うちの子は最初の頃、とにかく寝ない子で。抱っこしていないと寝てくれないし、夜もベッドに置いた途端に目を覚ましてワーンと泣くの繰り返しで、こちらが泣きたくなるほどでした。最初の数ヶ月間は本当に睡眠不足に悩まされましたね。そのうち普通に寝てくれるようになったのですが、今度は子どもとだけののんびりとした生活からスピードの速い元の仕事に戻れるのか?私の脳みそ固まってない?と復帰後の自分に対して不安な気持ちでいっぱいになりました。

ママ座談会の様子

母親より仕事を優先していいのかと葛藤が

佐伯
前回の座談会で先輩二人の話を聞いていたので、それほどギャップは感じませんでしたが、それでも想定を超えていたのが、保育園が想像以上に次から次へと病気をもらってくるところだということ。

降梁
本当にキャンペーンかと思うほど、毎月違う病気をもらってきますよね。

樋口
月イチキャンペーンですよね(笑)

中園
今はちょうど手足口病のキャンペーン期間で(笑)うちは週末だったので仕事に支障は出ませんでしたが、それでも40度の高熱が出て救急につれて行く事態になりました。
百瀬
言いましたよね?保育園はそういうところって。でも免疫が付いて強くなるんです。

佐伯
確かに聞きましたけど、これほどとは思いませんでした。うちは入園するまで一度も病気にならなかったんです。「さすが私の子だけあって最強!」と思っていたのに違ってた。入園後はもう次から次へと病気をもらって、入園1ヶ月後には肺炎で入院するはめになりました。

百瀬
えー!それは大変。すでにそんな経験まで?

樋口
それでも仕事に来ていましたよね?

佐伯
私と主人とそれぞれの親とでシフトを組んで家族全員の力で乗り切りました。それでも土日と夜間は母親が付き添わないといけない病院の決まりがあって、病院に泊まり込んでそこから出勤していましたね。

中園
ひえー、それは大変。

降梁
うちの場合も大げさにいうと保育園とデイケア(病後児保育)と半々くらいの割合で通っているほどです。

樋口
うちもそんな感じ。

百瀬
そんなに、保育園とは別の病児保育にお子さんを預けて出勤してるの?

降梁
1回目に預けるときにはかなり勇気が必要でした。もちろん病気の子どもを預けて、自分は仕事に行くわけだから後ろめたい気持ちがいっぱいで。母親という私の代わりはいないのに、母親より仕事を優先していいのかという葛藤がありました。

樋口
心苦しいですよね。そのうちそういうもの、になってしまうけど。うちは大きくなってきて子どもがいつもの保育園とは別の場所に預けられるのがわかってきたので、嫌がるようになって余計に辛いです。

百瀬
そういうときはどうされていますか?

樋口
無理に行かせるのも可哀想なので半休を取っています。最近は半休が取りやすくなったので、その点はかなり助かっています。うちは主人が自営業なので、場合によっては半日だけみてもらったりもしています。

佐伯
これも前回の座談会での教訓が生きていて。上司も小さい子どものいる状況を想像しにくいから、普段から細かく相談しておく方がいいというアドバイスを受けて、ヤバそうなときには事前に報告するようにしています。ちょっと子どもの体調面で不安がありますとか、今の時期はデイケアが満員で出社できないかもしれないと。そうすると上司の方でも「なにかできることはない?」と言ってくれるので心強いです。

樋口
それは良かったです。なかなか子どものことは言い出しにくいものだけど、こまめに状況報告しておくことで周囲もフォローの心づもりができますからね。

百瀬
そうですね。子どもは本当に母親の心模様に敏感で、不思議なくらい大切な日ほど体調を崩してしまうものだし。

中園
そんなときこそ、もしもに備えての準備や早めの心づもりが必要ですね。

ママ座談会の様子

ママになったことでなにかをあきらめず、むしろステップアップに

佐伯
私はもともと人事の中でも採用担当でしたが、中途採用の面接など時間外の対応になってしまうことも多く、もとの仕事に復帰というのは難しいかなと思っていて。それなら中途半端になるよりステップアップという意味で、同じ人事の中でも労務という新しい分野に挑戦して仕事の幅を広げたいと考え、復帰前の面談で上司に伝えました。結果的に希望した仕事につけてとても満足しています。

百瀬
仕事が変ったのはそういうことだったんですね。

中園
私はほぼ前と同じ仕事ですが、なるべく私でなくてもできる仕事はほかの人にお願いして管理よりの仕事に少しずつシフトしていっています。特に、私の場合は同じ部署に同じ境遇の先輩がいたのがとても心強かったですね。部署自体で少しずつ体制を変えていて、誰か急な不在があっても成り立つような運用に変更しているところです。

樋口
同じ部署で事例があると、確かに気持ちを理解しやすい。

降梁
私は出張もあるプロデューサーという仕事ですが、まず復帰に際してフロントという立場であり続けたいと希望しました。子どもがいるからという理由でそこはあきらめたくなくて。

もちろん家族の協力あってのことですが、今も月に1度は日帰りで東京出張に行っています。出張時は朝5時半に家を出て帰宅は23時過ぎなので、その日は起きている子どもには会えない一日ですが、クライアントと実際にお会いして打ち合わせをすることでコミュニケーションもスムーズになりますね。毎回出張は難しいので、例えば毎月の月次報告会は福岡からテレビ会議で参加しますが、合宿のときには東京に出かけていくようにメリハリをつけています。

百瀬
そういうときはパパが活躍されるんですね?

降梁
うちの場合は主人が同じ会社で共働きなので、お互いの仕事も十分すぎるほど理解していて協力してもらいやすいですね。

百瀬
それは羨ましい、一番もめるところですよね。皆さんはどうですか?

中園
なかなか難しいです。うちは近所に祖母がいるので助けてもらっています。

樋口
社内報で見ましたが、ついにペンシルでもパパ育休の取得者が現れましたね。しかも奥様の実家に滞在、というのをやってでも一緒にという覚悟がすごい。

降梁
パパも産院に泊まり込みが可能とか、世の中的にかなり進んできてるし。

百瀬
最初に育児の大変さを実感してもらうと、その後の協力体制がつくりやすいかもしれませんね。

部署全体の母のような気持ちに

降梁
ママになってからは部署のメンバーをみても母性があふれることがありますね(笑)メンバーと意見の食い違いなどがあっても、みんな昔は赤ちゃんだったと思うと許せるというか可愛いと思えるというか。うまく伝わらないときにも言い方を変えれば、お互いに通じ合えるんだといった心の余裕も生まれました。あとは管理職と下のメンバーの間のクッション役になろうと思っています。

樋口
部署全体の母のような気持ちってことですね。それはきっと部署にもいい影響を与えている気がします。

佐伯
私はやっぱり時間の使い方が変わりました。会社でも3分あったらなにができるかを考えるようになったし、常に子どもの不調を想定して早め早めに仕事を進めるように心がけています。

樋口
普段から明日も仕事に出てこれる保証が100%ではない、と考えて行動していますね。

中園
なんといっても効率です。仕事だけでなくプライベートでもTODOリストをLINEのマイチャットに作って思いついたらすぐに打ち込んで、買い物などいかに効率よく動けるかを常に心がけています。ドラッグストアに寄ってからスーパーに行く動線の方がいいなとか。

降梁
道を歩いていても、今あの信号が青だからこっちから渡った方が少しでも時短になるなと。限りある時間を有効に使えるかを考えています。

百瀬
ママたちはオンもオフもフル稼働ですね。それぞれがどういう工夫をしているかなど、これからも情報共有していきましょう。

ママ座談会の様子

さいごに

前回の座談会からわずか1年半ですが、その間にもペンシルではパパママ社員が増え続けており、ここ数ヶ月の間に女性社員だけでなく男性社員が育児休暇を取得するケースも増えてきています。

もはや、出産後に全ての女性社員が職場復帰するのは当たり前の考え方で、ペンシルでも配偶者の出産に合わせて男性社員が育児と仕事の両立を考えながら自分の働き方を確立しようと奮闘する動きがみられるようになりました。

そんな状況を踏まえ、ペンシルでは「男性の育休100%宣言」を行いました。男性が育児休業を取得するという機会を活用し、それまでの価値観を転換させるような体験をすることによって、復帰後の職場におけるイノベーティブな発想や効率的な働き方につながることを期待しています。

ペンシルでは今後も一人ひとりにあった多様な働き方を提供することで、多様な人材が活躍できる環境整備を進めて参ります。

ペンシルダイバーシティ経営推進方針
https://www.pencil.co.jp/about/diversity/

この他の一人ひとりの能力を最大化し、価値創造につなげるペンシルの「ダイバーシティ経営」

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