2018.08.09
福岡の魅力の中で、ひとつ忘れられているもの「烏賊」。「烏賊」の魅力を知り、「烏賊」について大いに語り合い、「烏賊」の地位向上を目指す「烏賊サミット2018」が2018年8月8日(水)に開催されました。「烏賊」で地方創生を目指すことはできるのか。イベントの様子をレポートします。
烏賊の魅力を知り、烏賊について大いに語り合い、烏賊の地位向上を目指す「烏賊サミット2018」。開催当日は晴天の烏賊日和となり、烏賊サミットの会場となった烏賊の名店「河太郎」の生け簀では、たくさんの透明な烏賊の群れが悠然と泳ぎ回っていました。
そんな中、続々と集まりだす参加者の皆さま。コピーライター、デザイナー、ディベロッパー、外食企業、ダンススクール、IT企業など、多岐にわたる業種業態の有識者たちが、烏賊を理解し、それぞれの立場で烏賊の地位向上のために何ができるのかを議論するために集結しました。
烏賊サミット2018の会場となった
河太郎 中洲本店
河太郎 代表取締役社長
古賀幹一良氏の挨拶でスタート
登場したのは網を持った
河太郎 料理長の代永秀太氏
料理長の代永氏自らが、生け簀から捕まえたばかりの新鮮な烏賊を参加者の目の前で活き造りにします。
ただ切っているだけと思いきや、様々なコツがあるようで、参加者が一斉にカメラを構える瞬間です。
たったいま目の前で捌かれたばかりの烏賊の活き造り。贅沢にも一杯200グラムの烏賊が一人ずつに振る舞われました。
当然、歓談中の話題は烏賊について。新鮮な烏賊をいつでも食べることができる福岡に住んでいる反面、意外と地元の人は烏賊を"食べにいく"という機会は少ないもの。福岡の魅力に改めて触れる時間となりました。
活き造りの後のお楽しみ、「後造り」。一般的には天ぷらか塩焼きを選ぶ方が多く、河太郎のメニューにもしっかりと書かれているにも関わらず、あまり知られていない食べ方が「全刺し」です。
料理長の代永氏が再登場し全刺しショー。全刺しという名の通り、全てを刺し身にしていきます。
これが「全刺し」です。部位によって味や食感が異なり、活き造りとはまた違った味わいを楽しむことができます。烏賊好きの中には、活き造りを飛ばし、最初から全刺しをオーダーするツウもいるのだとか。
活き造りを堪能し、いよいよ始まったのがキーノート。河太郎の総支配人 齋藤靖之氏、そして、ペンシルの代表取締役社長 倉橋美佳が登壇し、「地方創生と福岡の烏賊」と題して講演を行いました。
昔からマーケティングが得意であると言われる福岡。その福岡の地域創生のためには、「福岡で烏賊を食す」ということをブランド化し、マーケティングの力でロールモデルを目指す必要があると話す倉橋。そこで提案したのが「烏賊外需モデル」です。高級である烏賊を活用し、どのように福岡県外や国外からの外需を取り込んでいくのか。
これまでに烏賊がどのように進化してきたのか、河太郎が烏賊を新鮮な状態で提供できる理由、また、烏賊外需モデルを拡大していくにあたって必要なことや課題などを議論しました。
後造りを堪能しながら、烏賊の部位に名前をつけ、烏賊の地位向上を図るというネーミングセッションがスタート。また、烏賊に合う日本酒が紹介されました。
ペーパーカンパニー 代表の中村修治氏が登壇。参加者からの積極的な意見を取り入れながら真剣に議論が進みます。
ゲソ、エンペラ・・など、限られた部位の名前しか浸透していない烏賊。そんな烏賊を14のパーツにわけて、それぞれに名前をつけていきます。
白熱した議論を重ね、参加者のアイデアに助けられつつ、ついに満場一致で烏賊の部位の名前が決定しました。名前は、後日、改めて発表させていただきます。
最後のセッションは、福岡の新たな烏賊の名産を考えるというもの。2018年5月に発売を開始し、すぐに完売となったという、新鮮なイカを贅沢に使用した「河太郎 特製 いかせんべい」の開発者でもあるフェルマータの江上陽一氏とペーパーカンパニー 代表の中村修治氏が様々な業種の参加者を巻き込んで、新たな名産を考えました。
まだお伝えできないものの、各企業とのコラボを含め、魅力的なアイデアがたくさん飛び出していました。こちらも詳細決定しだい、後日発表いたします。
烏賊を食し、烏賊を理解し、烏賊の地位向上、ひいては福岡の地方創生について語り合う——。
そんな、おそらく日本初であろう「烏賊サミット」が無事に閉幕しました。それぞれの専門分野での有識者たちが知恵を絞ったアイデアは、これからその実現に向けて動き出します。今後も規模を拡大しながら烏賊サミットを継続的に開催し、烏賊の地位向上と地方創生につなげていけるよう励んで参ります。
「烏賊」を漢字で書けますか?
漢字の由来は、いつも水面に浮かんで死んでいるように見えるため、それをカラスがついばもうとするとイカは腕を伸ばして巻きつき、カラスを捕らえるという中国の言い伝えによるもので、カラスにとって恐ろしい賊のようなものという意味から、「烏賊」と表記されるようになった。(語源由来辞典より抜粋)
少し恐ろしい漢字の由来を持つ烏賊ですが、それは自ら学習し、生きるために賢く進化してきた証なのかもしれません。
少子高齢化や人口減少など様々な課題を抱える私たちも、烏賊のように泳ぎ続けるための体力をつけ、経済成長につながる賢い進化をしていかなければなりません。
きっと、烏賊の世界でもグローバル化やソーシャル化は進んでいるはず。地方創生、そして私たち自身が生き残っていくために、烏賊にみならう部分は多そうです。
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