2019.09.25
「若者にチャンスと環境を与えたい」という創業時の想いにより、ペンシルではインターンシップなど様々なカタチで学びの場を提供しています。
ペンシルにどっぷり浸かった個性豊かな学生が、一体何を学び、どんなことを感じたのかを紹介する「ぴぃ学」。今回は、今年で3年目となった北九州市立大学の学生による台湾オフィスでのインターンを紹介。どんな想いでインターンに参加したのか、どんな成果があったのか。高村真実さんと近森美月さんの声をお届けします。
台湾にきて食べ物にあたった回数は3回!
高村真実と申します。
ラジオを聴くこととかわいいものが大好きで、飲み込むタイミングが難しいもの(アスパラ・メンマ・ニラ)とオチのない話が苦手です。
私がこのインターンシップを志望した理由は、自分の大学での学びを社会で生かしてみたいと思ったからです。私は大学でマーケティングや行動経済学・会計学を専攻しています。人の消費行動やPCDAサイクル、配当性向など講義内で多くのことを学んできました。しかし、同時に狭い教室で座って話を聞くだけで実際の市場がどのように動いているのかが感じられないことに物足りなさを感じていました。もっと現場が見たい!自分たち主体でやってみたい!と思ったのがインターンに参加した動機です。
おそらく「ぴぃ学」記事の中で問題作となるであろう内容となっておりますが、、、これが私たちのインターンの全てです。最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
出身はくまモンと一緒、近森美月と申します。北九州市で一人暮らしをはじめて一年半弱、スーパーマーケットの特売に目を光らせるようになってきました。ただ、台湾の物価の安さに慣れてしまったため、帰国したら特売でさえも高く感じてしまうことでしょう。
ウェブコンサルティングなど広告に関する業種に興味があったので、このインターンシップに参加させていただきました。「海外」という意識をあまり持たずに飛んできたので、未だに日本を離れているという実感がありません。なんて言いつつばっちりガイドブックは購入済みです。
このようにマイペースな私ですが、温かくこのレポートも読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
これは中国語レベル0の私たちが初台湾で体験したトラブル・出来事をまとめたものである。そして、それらには日本との文化の違いや台湾ならではの風習が隠されていた。
ガイドブックにも文化研究者の論文にも載っていない...言わば知らなくても別に損はしない、でも知っていたらちょっといばれる?台湾での日常の気づきの実録だ。
台湾にきて数日。道を歩くたびに空から降ってくる水に疑問を感じていた。「プチスコール?」「なんかよく分からないけど暑いからじゃない?(暴論)」
台湾の道を歩いていると水滴がおちてくることがよくある。突然の雨が多い台湾だが、これは雨ではないらしい。日本の室外機は一般的にベランダや庭にある。しかし、台湾の建物をみるとこの通り、室外機が外に出ているのだ。私たちの顔に直撃していた水の正体は室外機から垂れてきていたものだった…。
出勤4日目、オフィスに着くと社員の方からまさかの一言。
「今日バイバイします」「!?!?(まだ30日くらいあったよね...)」
拜拜(バイバイ)とはお祈りのこと。中華圏の三大節の一つ「中元節」の間でも最も重要な日である拜拜の日は、結婚やお店の開店、引越しなどの祝い事を避け、お祈りの準備をする。お店やオフィスの前では机の上にお菓子や果物をどっさりならべ、お線香をたき、あの世のお金(冥紙)を燃やし、霊を鎮めるため祈るのだ。
...ByeByeじゃなくてよかった。
ある日の帰り道...
「疲れたー」「今から満員電車か…」
!?!?!
JCみたいな子がタクシーから降りてきた?!
台湾のタクシーは日本と比べ安い。台北市だと初乗り運賃が1.25kmで70元(日本円で約240円)。福岡は1.6kmで670円。約2.8倍である。例えば、ペンシル本社から4.3kmの距離にあるヤフオクドームに行こうとすると、福岡のタクシー料金で約1,800円かかる。しかし、台湾のタクシーなら825円。まさかの1,000円以下…。JCが乗りこなすのも納得できる。
夏は防寒着が必須です。
台湾はとにかく暑い。日本の猛暑にも随分苦しめられたが、台湾の日差しとはくらべものにならない。太陽が真隣にいるのではないかと疑いたくなるような暑さだった。そんな台湾で防寒着?と思った人も多いと思うが、台湾の室内は一変してとにかく寒い。空調の設定温度はだいたい「19度~24度」である。台湾人はその温度に慣れているのか、極寒の室内でもノースリーブやTシャツで過ごす。日本人には耐えかねる温度であるため、台湾へ訪れる際は、防寒着を忘れずに!!!!
台湾ではコンビニ、スーパー、100円ショップ...いたるところで「要袋子嗎?(ヤオダイズマ?)」=「袋いりますか?」と聞かれる。袋の有料化が日本に比べ、大幅に進んでいる台湾では、チェーン店の多くでレジ袋は有料となっている。環境汚染防止のために脱ビニを推進していく台湾の姿を日本も見習っていかなければならない。
台湾はとにかくおいしいもので溢れている。ルーローハン、大根餅、牛肉麺、肉まん...
私たちは、このインターンシップをおいしい食べものに支えられて乗り越えたといっても過言ではない。そんな食欲モンスターな私たちが唯一、晩御飯を食べることができなかった日がある。次回は黒いあいつに苦しめられたあの夜のことからお話しするとしよう…。
(つづ…かないが、)
台湾の飲み物の大きさには注意が必要である。私たちは飲み物の安さに惹かれて、Lサイズのタピオカドリンクを注文したことがあった。昼に飲んだタピオカのせいで翌朝までお腹がいっぱいでなにも食べることができなかった。タピオカは用法・容量を守って正しく摂取することをおすすめする。
レキマーは私たちの行く手を阻んだ。
8月9日、出発日。私たちが乗るはずの飛行機は定刻に飛ぶことはなかった。それは台湾を直撃した台風9号(レキマー)の影響によるものだった。飛行機は大幅に遅延し、出発したのは翌朝の8時だった。このときから試練は与えられていたのかもしれない。
インターン初日、課題を出された。最終目標はペンシルのクライアントに台湾での調査結果を踏まえたウェブサイトの改善策を出すことである。
私たちの挑戦がはじまる。
何事においても計画性が大事である。ということで出勤初日にインターン全体のスケジュールを決める。うん、スケジュールを決めるという行為自体はよかった。しかし。私たちはここで「なつやすみのしゅくだい」を1週間で終わらせるかのような計画立てをしてしまった。一例として8月26日から8月30日の予定をあげよう。「先週をふまえてさらに掘る or 新しいアイデア立案」。何を提案するかも定まっていなかったのに何を掘るつもりだったのか。こんな状態で掘っても、食べられないくらい小さな芋しか掘れるまい。よくアイデア一個も出ていないにもかかわらず新しいアイデアが出ると想定できたものだ。この飽くなき楽観的思考だけはみんなに見習ってほしい。
振り返ってみると、このスケジュール設定には、もはやなつかしさを覚える。8月31日になるたびに駆られたあの焦燥感を私たちはふと思い出す。そして、インターン中間日を過ぎてからようやく現実的なスケジュールを設定した。
まずは情報がないと何もはじまらない。そう思った私たちは該当業界に関する情報をとにかく集めた。そしてひととおり収集した情報をもとに、該当企業のウェブサイトやSNSの中で「改善の余地があるのではないか」と感じた箇所をとりあげて企画を立案した。自己完結の極みの中で企画を立てた、あの日の帰りにみた月はいつもより大きく、そして明るく感じた。
次の日、「問題点・企画が先行していて、台湾での現状や台湾人の特徴が前提にない」との指摘を受ける。そう、クライアントからのお題は台湾からのインバウンド客を増加させることだ。台湾にいるからこそ、この目で直に台湾を見ることができるというのに、私たちは企画を出すことにしか目がいっていなかった。
台湾人は「濃い味付けの料理は苦手」と書かれた記事を目にした。いやいや、あんなに甘いお茶を売っていて、香辛料を使っていない料理を見つけるのが難しい台湾でそりゃ嘘だ。こういったように、現地にいないとわからないことというのはたくさんある。指摘されたことをもとに私たちは企画を再考していった。
現地の言葉がわからない私たちがインタビューをしても返答を聞き取ることができない。そんな状態の人に突撃されたインタビュワーはたまったものではない。会話形式のインタビューはできないとしても何らかの方法で、台湾人の特徴、現状を直に感じたい。
そんなある日、台湾の旅行展が開催されることを知る。唯一あるのが、楽観的な思考回路の私たちは行くことを即決する。スケッチブックに聞きたいことを事前に書いておいて、あてはまる箇所にシールを貼ってもらうという手法で台湾人の意見をきいた。ここから台湾人の旅行の概況を知ることができた。
私たちの寝床もオフィスも台北に位置しているため意識しなければ台北の外に出ることはない。台北以外の地域の雰囲気は台北と何か違うのだろうか。同じ県内でも福岡市と北九州市であれだけ違うのだ(卑近すぎる例でゴメンナサイ)。だから台北市外に行けば新たな観点を得ることができるはず。ということで台湾のシリコンバレーと呼ばれる新竹市に行ったり、人口第2位の台中市にいったり、台北につぐ都市高雄に住む友人に話を聞いたりと、とにかく足を動かして情報を集めた。
この章で何を伝えたいかというと、私たちの頑張りをアピールしたいだけである。
やっと半分過ぎたのか、もう半分過ぎてしまったのか、それをどう捉えるのかは私たち次第である。そんなインターンシップの中間日に福岡本社のスタッフに現時点でのプレゼンをすることになった。もちろん台湾と福岡の隔たりはテレビ会議がつないでくれた。私たちは毎日の生き甲斐にしている昼ごはんがどうでもよくなるくらいドキドキして臨んだ。
予想の2.5倍くらいの量の指摘をもらった。事実、私たちが目にしたこと、考察の3つの区別ができていないことから提示した改善案の根拠が明確でないことが主であった。大学のレポートだったら容赦なくひとつの論文を世の中の主張のすべてのように扱うけれども、社会に出たらそうはいかないことを身に染みて感じた。
台湾にいたからこそ得ることのできた情報と中間発表でもらったアドバイスをもとに内容を熟考して何度もプレゼンテーションの練習をした。プレゼンの準備を進めていたある日、クライアントよりも前になんとペンシルの社長にプレゼンすることを知る。このインターンシップに参加しようと思った頃はまさか社長に発表することになるとは思っていなかった。わたわたと緊張する中で私たちは発表をした。そして、自分たちの中で、何かが不自然だと感じてはいるものの、具体的にどこをどうしたらいいのかわからなかった部分をずばりと言い当ててもらった。私たちが見落としていたことは「プレゼンする相手のことを考えていない」ということであった。どんなにいいアイデアでもクライアントに楽しんでもらい、共感してもらわなければ意味がない。
「プレゼンはエンターテイメント」なのだ。これは社長からのお言葉である。私たちは自分たちの企画案を説明することに必死でエンターテイメント性を忘れていた。ブルックリンから見るブエノスアイレスの社長の姿は私たちの行く末を照らす『五月の太陽』そのものだった。
クライアントへの発表に胸を躍らせながら私たちは日本へと飛び立つ。私たちを待つのはどんな結末だろうか。
台湾で過ごしたこの1か月間、今思えば短いように感じます…とは思いません。長かったです。かなり長かったです。何度も「台湾 脱国」で検索し、いろんな友達に病みLINEを連投しました。でも、参加したことをいっさい後悔はしてません。長かったけどその分学びがたくさんありました。
その中で私がこのインターンシップで得た一番大きな収穫は「自分の可能性に気づけたこと」だと思っています。課題を進めていく中で「自分ってこんなことができたんだ…」と自身で驚く場面が何度もありました。異国の地で大きな課題を渡され、自分たちで解決策を導くために奮闘した日々は私に大きな自信と成長をくれました。
今、自分に自信が持てない人、将来やりたいことが具体的に決まっていない人がこの記事を読んでいたら、ぜひこのインターンシップに参加してください。自分が思っているよりあなたにできることはもっともっとあります。
年々涙もろくなっており、この文章を書きながらすでに泣きそうな高村より。
北九州市立大学 経済学部 経営情報学科 高村真実
パソコンキーボードの母音のところが他のボタンよりもなんだか湿っぽいかんじになっていることに気が付きました。単に私の手汗の量の問題かもしれませんが、パソコンとにらめっこしてあれこれ考えていた頑張りの表れかもしれません。
1ヵ月もの間海外で暮らしたことはなく、インターンシップに参加したこともなかった私は、最初のころは慣れない生活の連続でとまどうことばかりでした。物事を矛盾なく順序立てて考えてそれを人に伝える難しさを学び、そうやって試行錯誤していくうちに楽しさがみえるようになり、そして時間が飛ぶように過ぎていきました。このインターンシップに参加したことによって、忍耐力とチャレンジ精神が身につきました。今度やろうと言っていたらあっという間に時は過ぎてしまいます。やりたいと思ったら、即実践です!
台湾で一生分のタピオカと少しばかりの知識を吸収した近森より。
北九州市立大学 文学部 比較文化学科 近森美月
二人とも初めての台湾で、1ヶ月もの長期滞在、さらに、課題をみつけて、企業に提案するという学生生活では体験できない実践的なインターンで苦労も多かったと思います。
文化の違いや言葉が通じない環境の中で、つらいことや驚いたこともたくさんあったと思います。そんな中でも1日も休まず、体調も崩さず出社し、課題に一生懸命取り組む姿を微笑ましくみていました。また、台北だけじゃなく他の県の状況もみにいきたいと「台湾にいるからこそできることはなにか?」を考えていた姿が印象的でした。
提案内容をみても、デジタルネイティブ世代ならではの大胆な案が出てきていて、みているこちらも面白かったです。何もないところから、自分で「考える、動いてみる」という経験は、社会に入って仕事をするという状況下において大切になってくる考え方だと思います。今回のインターンが、二人の人生において良い刺激になっていることを祈ります。
今回は私の入社以来、2回目のインターンの受け入れで、私にとっても珍しい経験でした。
インターンのお二人にとって、1ヶ月もの間、いままで慣れた環境ではなく、違う国で課題を頑張り、現地に身をおいて生活されましたが、通じない言葉、食べられない食物、激アツの天気、どれも大変なことがいっぱいだったと思います。海外で初めての長期生活、お二人とも肉体的、精神的につらかったと思います。台湾オフィスのスタッフは、隣でサポートしかできませんでしたが、もし、少しでも役にたったのならうれしいです。
現地のスタッフとして言えることは、お二人は本当に頑張りました。そして、よくできましたと感じます。これを機会に、もっともっと学生さんから台湾でのインターン生活、台湾の文化、台湾の仕事環境などに興味が生まれましたらうれしく思います。
日本に帰国後、クライアントプレゼンの様子を紹介
株式会社ペンシルは、企業のウェブ戦略を成功に導く研究開発型のウェブコンサルティング専門会社です。独自の視点から実験や研究を重ね、研究結果によるノウハウをもとにクライアント企業のウェブサイトを分析し、ウェブからの売上や成約をアップさせるためのコンサルティングを実施しています。ウェブサイトの目的と目標を明確にするコンセプトワークから、アクセス分析、マーケティング、競合調査、企画提案、ウェブサイト制作など、ウェブサイトの入口から出口までを総合的に支援しています。ペンシルは「インターネットの力で世界のビジネスを革新する」を企業理念に掲げ、常に新しいインターネットの可能性に向けて挑戦を続けています。
2024.10.25
「若者にチャンスと環境を与えたい」という創業時の想いにより、ペンシルではインターンシップなど様々なカタチで学びの場を提供していま…
続きを読む
2024.08.07
「若者にチャンスと環境を与えたい」という創業時からの想いにより、ペンシルではインターンシップなど様々なカタチで学びの場を提供して…
続きを読む
2024.03.18
「若者にチャンスと環境を与えたい」という創業時の想いにより、ペンシルではインターンシップなど様々なカタチで学びの場を提供していま…
続きを読む
2024.03.13
「若者にチャンスと環境を与えたい」という創業時の想いにより、ペンシルではインターンシップなど様々なカタチで学びの場を提供していま…
続きを読む
2024.03.04
「若者にチャンスと環境を与えたい」という創業時の想いにより、ペンシルではインターンシップなど様々なカタチで学びの場を提供していま…
続きを読む
2024.01.09
「若者にチャンスと環境を与えたい」という創業時の想いにより、ペンシルではインターンシップなど様々なカタチで学びの場を提供していま…
続きを読む