ペンシルの研究開発

アフターコロナでシニア需要はどう変わる?新型コロナウイルスの影響によるシニア消費動向調査・第一弾

2020.04.30

アフターコロナでシニア需要はどう変わる?新型コロナウイルスの影響によるシニア消費動向調査・第一弾

シニアユーザーにとって使いやすいWebサイトを構築しシニアユーザーの離脱を防止、Webサイトの売上アップに貢献するために、ペンシルが提供するエイジングテック「シニア対応サイト診断サービス(SFO)」。

このサービスへの活用を目的として、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした外出自粛要請等を受け、シニアの生活や、購買行動がどのように変化しているのかを調査しました。

ペンシルのエイジングテックサービス「SFO」とは

超高齢社会をインターネットの力で革新する。
エイジングテックで事業と雇用を創造し、日本を元気に。

超高齢社会である日本において、高齢者が働き手として関わることで、高齢者と社会のつながりを創出し、企業にとってもメリットのある新たなエイジングテックサービスを生み出すプロジェクトを推進しています。
このプロジェクトのひとつとして「シニアにとって使いやすいWEBサイトになっているか?」をペンシルのシニアスタッフが診断するSFOサービス「シニア対応サイト診断サービス」を提供しています。

背景・目的

2020年4月現在、世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症。高齢者の高い死亡率等により、未知の感染症に対する不安が募る中、政府による緊急事態宣言の発令や外出自粛要請を受け、高齢者の心境や行動にも変化があったのではと予想されます。

そこで、新型コロナウイルス感染症がシニアの消費動向にどのような影響を及ぼしたのか、全国のシニアモニターに対しアンケート形式の調査を実施し、ウィズコロナ/アフターコロナに向け、マーケターが抑えるべきポイントを考えました。

調査結果の抜粋

設問項目

ユーザーサマリー

(1)居住地(自分・家族)
(2)年齢・性別
(3)世帯年収

1)購買行動について

1-1)買物頻度の変化
1-2)購入商品の変化
1-3)消費金額の変化
1-4)ネット通販利用動向
1-5)利用サービス動向

2)情報収集方法

2-1)頻度・着眼点の変化
2-2)情報収集手段の変化

3)健康・栄養面の関心

3-1)日常的な行動の変化・抑制
3-2)行動の頻度
3-3)利用金額の変化

ユーザーサマリー

居住地、年齢・性別、職業・年収分布

ユーザーサマリー

  • 「緊急事態宣言」が発出された7都府県に居住されている方の割合は63%
  • 同じ都道府県を選択している方を除くと、遠方に離れて居住する家族は47%
  • 同居者は「配偶者と2人家族」が87%と最多
  • 職業では、無職・専業主婦など年金受給の方が52%と半数以上、世帯年収についてもほぼ予測値と同等

1)購買行動について

1-2)購買行動の変化について:購入商品

1-2)購買行動の変化について:購入商品

  • 食品は、通常時の99.5%とほぼ変わらない。日用雑貨や医薬品など利用頻度が少ないものは76%に減少
  • 化粧品や衣類は通常時の1/4以下となっており、買い控えの影響が大きい

1)購買行動について

1-4)購買行動の変化について:ネット通販利用動向

1-2)購買行動の変化について:ネット通販利用動向

  • 食品などの生活必需品もネットで購入するようになり、よく利用する側に移動したケースと、 趣味や嗜好品の購入のためにネット通販を利用していたため、利用がなくなったケースとで二分された
  • アフターコロナにおいて、ネット通販利用は増えると答えた方が30%であるのに対し、元に戻ると答えた方が64%と多数となった

調査結果まとめ

  • 緊急事態宣言発令のあった7都府県内と7都府県外とで調査を行ったが、エリアによる大差が出ない項目が多く、高齢者の大多数が感度高く行動を変えていることがわかる
  • 消費行動には大きく影響が出ており、生活必需品以外の購入意欲が下がっている
  • 消費行動に抑制がかかっているだけでなく、健康活動の低下やコミュニティとの関わりが減った声も多くみられ、気持ちの面でのサポートも必要とされている
  • この機会にネット通販や、SNSによる情報収集を始めるシニアもいるため、これまでシニア対策をオフラインのみに注力していた企業も、情報発信や自社メディアを通じたシニア対応を行う事が重要
  • 不慣れな中でも便利と感じたサービスは収束後も活用するという意識の高まりもみられ、今からの準備が重要である
  • 収束後、健康活動に対しての意欲が高まっている。ここに向けたコミュニケーションの準備をしておくことは有効

本調査のフリーダウンロード版 ダウンロード

本調査のフリーダウンロード版ダウンロード

本調査のフリーダウンロード版のダウンロードが可能です。フリーダウンロード版は、調査項目のうち、「1)購買行動について」のみを含みます。

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調査概要

調査目的
日本のシニアの消費行動特性の把握
調査対象
ペンシルのシニアモニター登録者 351名(全国の54歳〜102歳の男性189名(54%)、女性162名(46%))
回答数
197名(全国の54歳〜94歳の男性95名(48%)、女性99名(50%)、選択なし3名(2%))
調査期間
2020年4月15日〜2020年4月22日
調査方法
インターネットによるアンケート調査

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