ペンシルの研究開発

「AX(Append Experience)」という新ステージのマーケティングアプローチ

2023.08.04

「AX(Append Experience)」という新ステージのマーケティングアプローチ

これまで、マーケティングという言葉が示す主たるターゲットは消費者でした。
わたしたちペンシルもまた同様に、消費者を主たるターゲットとして研究を続けてきました。
しかし、より高い視点で俯瞰したときに「消費者」にフォーカスし続けることが今後のマーケティングのあるべき形なのか?
ペンシルでは従来のマーケティングを革新し、より高い視点で、多面的に「企業の価値向上」に向き合うための新ステージのマーケティングアプローチ「AX(Append Experience)」を提唱、研究を進めサービスを展開していきます。

AX(Append Experience)とは

みなさんや、みなさんのご家族・ご友人のことを想像していただきたいのですが、こういったことはないでしょうか?

  • 消費者であると同時に、株主でもある
  • 従業員であると同時に、熱烈なファンでもある、その家族が投資家である
  • KOC(Key Opinion Consumer)と深いつながりがある求職者が自社のファンになった

つまり、消費者が従業員にも株主・投資家にもなり得るし、求職者がファンになり、KOC(Key Opinion Consumer)を連れてくるということが起こり得るということです。

これは「つながり」が重視され、日常となった現代において重要な意味を持ちます。
消費者という1面のみを捉えていては、企業運営・事業成長に欠かせないさまざまな側面を見落として、企業価値を大きく下げる結果に繋がりかねません。

消費者ではなく、流動的で多面的な1人の人間として捉え最高の体験を届けていくこと。
これが、これまでのマーケティングアプローチを革新する「AX(Append Experience)」の考え方です。

ペンシルでは「AX(Append Experience)」を捉えやすいものにするために、ユーザーの多面性と体験価値を従業員「EmX(Employee Experience)」、求職者「CaX(Candidate Experience)」など6つのカテゴリで捉え、マーケティング研究を行っています。

AX(Append Experience)概念図



AX(Append Experience)のキーとなる「AEM(Append Engagement Management)」

ペンシルが2019年に発表した「つながり=エンゲージメント」を核としたマーケティングアプローチ「CEM(Customer Engagement Management)」。
この「つながり=エンゲージメント」を核とする部分はAX(Append Experience)でも変わりません。

AX(Append Experience)では「顧客・消費者(Customer)」以外の側面でもエンゲージメントをコントロールしていくことが求められます。

つまり、マーケター・マーケティング担当者はCEM(Customer Engagement Management)の考え方を「AEM(Append Engagement Management)」にアップデートする必要があります。

これはCRM(Customer Relationship Management)においても同様で「ARM(Append Relationship Management)」にアップデートする必要があります。

CustomerをAppendへアップデート、CEM(Customer Engagement Management)はAEM(Append Engagement Management)へアップデート、CRM(Customer Relationship Management)はARM(Append Relationship Management)にアップデートする必要がある



AX(Append Experience)の重要キーワード「世界観戦略」と「エンゲージメントパルスアップ」

ここまで、企業価値を向上させるためのAX(Append Experience)、AXを推進するためのAEM(Append Engagement Management)という考え方について触れてきました。

これらを実現するための重要なキーワード、それが「世界観戦略」と「エンゲージメントパルスアップ」です。

「世界観戦略」とは、企業が持つ個性を人・モノに落とし込み、唯一無二のワールドを作り上げることを指します。

似た概念としてブランド戦略が挙げられますが、ブランド戦略は「企業がユーザーに一貫性のあるメッセージを届ける」という企業主体のものですが、世界観戦略は「ユーザーが企業の持つ世界に触れに来る・メッセージを受け取りに来る」というユーザー主体の考え方になります。

ユーザーにとって自然なエンゲージメントを結んでいくこと、それが「世界観戦略」の考え方です。
そうしてユーザー主体で自然に結ばれたエンゲージメントは、より強固な結びつきとなります。

そして、このエンゲージメントが途切れる、つまりエンゲージメントブレイクのリスクを効果的に低減するために、人の感情線を揺らし、波形を生み出すという考え方がもう一つのキーワード「エンゲージメントパルスアップ」です。

この「エンゲージメントパルスアップ」は認知〜ファン化という大局ではもちろん、それぞれの接点の中でも発生させる必要があり、フラクタル構造として捉えることが重要です。



AX(Append Experience)を表現し体系化した「デジタル戦略成功シート3.0」

ペンシルでは「企業の価値向上」に向き合うための新ステージのマーケティングアプローチ「AX(Append Experience)」の提唱とともに、「AX(Append Experience)」に連なる概念を表現・項目として体系整理した「デジタル戦略成功シート3.0」を生み出しました。

サイトでご紹介できるものは平面の成功シートになりますが、オフィスには3Dの成功シートを設置し、ユーザーを多面的に捉え「企業の価値向上」を実現するための羅針盤として活用しています。

オフィスにお越しの際は、ぜひご覧ください。

AX(Append Experience)を表現し体系化した「デジタル戦略成功シート3.0」


AX(Append Experience)コンサルティングのお問い合わせ

ペンシルでは企業価値向上を目的とした「AX(Append Experience)コンサルティング」を行なっています。
ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。


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